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幼稚園では遅すぎる―人生は三歳までにつくられる!

幼稚園では遅すぎる―人生は三歳までにつくられる!

幼稚園では遅すぎる―人生は三歳までにつくられる!
人気ランキング : 31302位
定価 : ¥ 550
販売元 : サンマーク出版
発売日 : 1999-09

価格:¥ 550
納期:通常24時間以内に発送

本書はソニーの創業者である井深大が、自ら取り組んできた乳幼児教育研究のまとめとして1971年に出版したものである。
「幼児の可能性は3歳までに決まってしまう」
この言葉の根拠は、大脳生理学や遺伝子の研究により、しだいに明らかになってきている。白紙の状態で生まれた赤ん坊の脳は、その脳を稼動させるための脳細胞の配線を3歳ころまでに終えるという。これはコンピュータでいう本体に相当する部分であり、能力や性格はこの時期に形成される。たとえば同じ教育を受けていても伸びる子と伸びない子の違いがでるのは、この本体(脳)の性能の良し悪しが決まっているためなのである。それゆえに、井深は乳幼児期の育て方の重要性を説き、乳幼児の持つ無限の可能性を引き出すことが何よりも大切なことだと訴える。そして、子供の性格や才能を血筋や遺伝と決めつけてあきらめている親たちに対して希望の光を投げかけている。 では乳幼児にどのように接したらよいのか?という疑問を持つであろう親たちに対して、幼児の能力を最大限に伸ばす育て方と環境づくりをわかりやすく説明してくれる。ただ、本書の後半で論じられる幼児教育は母親の役割であるという考え方や、「子供を立派な人間に育てられるのは父親より母親である」といった記述は、出版当時から社会的背景が変化していることもあり、議論の余地の残るところと言えるだろう。(大角智美)

読む側の柔軟性が必要

本書を現在進行形の幼児教育書と勘違いしている人も多くいるようですが、この本が最初に書かれたのは昭和46年であって、今から35年ほど前です。都度、加筆改訂もあったようですが、基本的には時代背景も社会通念も、現在とはまったく違う時代に著された幼児教育書であることを忘れてはいけません。
幼児教育を取り巻く環境も幼児教育論自体も時代と共に日々変化しているわけですから、本書の幼児教育論の内容に、男女平等、個性尊重の現在にそぐわない内容があるのは当然です。しかし、今から35年も前に、多少偏った内容はあるものの、幼児教育の専門家ではない著者がこれだけの幼児教育論を著していることは、本当に驚きです。
本書の内容にもあるように、幼児教育という言葉は「幼児英才教育」と勘違いされる傾向があり、タイトルのショッキングさも加わって、本書に拒絶反応を示す方も多いようです。しかし、本書がそれを推奨、推進しているものでないことは明白です。あくまで、心身ともに健全な人間を育成することを是としています。
子供の教育はすべて母親にかかっている…など、現在の社会にそぐわない内容もありますが、本書から時代に左右されない普遍的な金言を得るには、本書が著された時代から現在という時代を差し引いて考えるだけの柔軟な思考が必要です。そのぐらいの柔軟性がなければ、どんな良質な育児書を読んだとしても、健全な育児を実践することなどできないでしょう。
くどいようですが、本書の内容のすべてが現在において正しくはないかもしれません。しかし、初版から35年経った今でも十分に通用し、目からウロコが落ちる内容はとても多いです。
著者はSONYの経営者でしたが、当世の企業経営者が著者の何十分の一でも育児というものに関心を持てば、小子化社会もいい方向に進むと思います。

哲学者とは違って,さすがは事業家

Chapter 1 幼児の可能性は三歳までに決まってしまう。
Chapter 2 幼児の能力を最大限に伸ばす育て方・環境づくり
Chapter 3 ほんとうの幼児教育は母親にしかできない

要旨は,本書題名そのまま。とくに3歳までは厳しくしつけよ!というのが眼目。そうだろうな。脳の発達からしてこれは自明だ。あとは,子供が書いた無意味そうな絵を褒めたりとか,目的の達成できていない御使いをドンドンさせろとか,好奇心を抱いた対象ならなんでも子供の好きにさせろ,と言いたいみたい。事実,子供が行きたいと自発的に申し出てきたならともかく,だいたい学習塾とかピアノの習い事とか,親が子供を玩具にしているとしか思えない。でも,ラッセルやデューイのやったような学校の設立まで説いて実践していないところは見識だな。哲学者とは違って,さすがは事業家だと思う。

井深の幼児教育への関心は本書をはじめとして彼の著作活動を通じて窺い知ってはいたが,今日までそれを手に取ることはなかった。大学人をはじめとする幼児教育研究者たちによる書評は読んでいないが,たぶん,本書に「井深さんと幼児教育」というホメホメ文を寄せた多胡輝(千葉大学名誉教授,ソニー教育振興財団理事)よろしく,全体的には好評だったに違いない。彼らは企業人を理論的に仮想敵に見立て社会悪の根源となじるが,資本家を具体的には同列視し,自分の考えといかに共通点が多いかを書き立ててしまうからだ。著者が死んだ今,誰か専門家が鉄槌を降ろしてもいい。女子民権運動家(ふぇみにすと)だったら,Chapter 3 は女性を育児に縛り付ける男性優位主義者の議論だとして叩いていいのに,田島陽子(前法政大学文学部教授,現ぷーたろう)をはじめ,彼女たちが叩いたという事例を寡聞にして聞かない。

幼児教育に強い関心を寄せる有名なバイオリニストとの親交や,これを専門とする学者たちの著作から適宜,引用しているあたり,50歳代ごろについに協会までつくってしまうほどの勉強振りがうかがえる。しかし,カーネギーとか村上龍とか,財も名誉も得てしまうと,どうして教育に関心を示すかねぇ。次世代に望みを託すようでは,自分の仕事の絶頂を越えてると言われちゃうぞ。(1015字)

どのように育てても子は育つ、しかし、差は出てしまいます。

昨今は、女性学やジェンダー論の影響もあってか、
「三歳までに?」という話は『三歳児神話』と片付けられることも多いです。
私自身も大学で女性学を学んだ関係で『三歳児ウンヌン』は神話だと思っていました。

しかし、実際に息子と娘を育てる経験の中において、
やはり『三歳までが本当に大事だった』と思わざるを得ませんでした。

幼稚園において先生の言う事を聞かずに立ち歩きする子ども、
突然奇声を発する子どもは、ほとんどの場合、
やはり片親の親御さんや、共働きの親御さんのお宅の子どもさんでした。

・・・これは、私の経験だけかもしれません。

保育園や幼稚園の先生に『匿名』でのアンケート・統計があれば、
より公正な判断が出来るかと思います。

厚生省のレポートにあるとおり、一定の根拠なき『三歳児神話』は存在するでしょうけれど、
やはり「母親が手をかけた場合とかけなかった場合の差は歴然としていた」
というのが生活実感です。
都合の悪い経験則をすべて「神話」でかたづけてしまうのは、大きな罠です。

クラシックを日常生活で楽しみ、「母親」の手をかけた我が家の息子と娘は
ずっとクラスの代表、学年の代表はすべて引き受けて、楽しんで生き生きとしています。

頭でっかちな『三歳児神話否定論』よりも、
この書の方が、本当に子どもの為になると思います。

偏っている

タテ割りで「人間には頭のよい人と悪い人がいる」という前提で書かれていて、「世界にひとつだけの花」のような考え方がまったく感じられませんので、読み始めてすぐに読む気が失せました。
一応その後も目を通しましたが、ずっとその調子でした。

箇条書きにして実践

首を傾げる内容もありますが、本書の利用方法は、「なるほど」と思ったこと、を箇条書きにして実践することです。
「難しい」という判断は親のもの。子どもはどんどん吸収します。クラシック音楽もどんどん聞かせましょう。英語の音楽も聞かせましょう。ニュース番組も見せましょう。
仲のよい両親、明るくなごやかな家庭以上の幼児教育はないとも、本書は言っています。その通りですね。母親だけでなく、父親がかかわらないと。忙しい、疲れたという言う前に実践しますか。
あとは「偉くなれ」と高圧的なプレッシャーをかけるのではなく、「おまえなれきっと偉くなる」という暗示をさりげなく繰り返すこと。もちろん、親子のきずな、信頼関係があって効く手法でしょう。子は鏡。親は大変ですね。あなたは、本書をもとにした箇条書き、いくつ実践しますか?

 
 
 

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